歯科用マイクロスコープが歯の寿命を延ばす6つの理由
っていうのがちょっと検索するとすぐでてくるのだけど、ツッコミどころ満載だから突っ込んでみることにする。
目次
「歯科医の勘や経験ではなく見て治療をする」
いやいや、経験や勘で治療してる人いないでしょ。経験や勘は診査診断の効率がよくなる要素ではあるけれど、それだけで診断する人いたらびっくりだわ。見てわかることって診査診断において基本診査の一つであってすべてじゃない。見えるものに関しても他にしなきいけない診査まだまだ多いでしょ!!むしろ見えることでしか分からん!!なんていってたらろくでもない歯医者ですって言ってるに等しいですよ。よっぽどのヤブ医者じゃない限り賛同しないわよ(笑)
「治らない原因をはっきりさせることができる」
上に同じ。見えることから得られる情報は限られている。見えないことが原因のこと結構ありますよ。むしろ、ソッチのほうが多いよ。適切な診査診断を積み重ねてわかることも多い。よく読むとそれっぽくいっているんだけど表題は「治らない原因をはっきりさせることができることもある」ってのが正確なんじゃないでしょうか。
「余分な歯を削らずに済む」
時間かけずに効率追いかけて、流れ作業で治療してる人はそうかもしれんけど、拡大鏡使ってる人、ミニマルインターベンションやってる人は変わらんと思うよ。どれだけ拡大視野下で治療しようが最低限削らなきゃいけない健全歯質は存在するし拡大視野下でもフリーエナメル質の下など見えない部分は存在する。マイクロスコープだと見る角度がある程度限定されるから、拡大鏡では削る必要のない部位を削らなければいけないこともある。都度都度最適な道具ってのがあるはずやのに、誤解を招く表現をしている。
「外科処置後の腫れや痛みを軽減できる」
これは、半分だけ納得。侵襲度合いを最小限にすれば軽減できる。拡大視野下で処置すると有利。ただ、老眼でなけりゃあルーペとかでもできると思う。だいたい、それに伴った道具の方がよほど大事やと思うけど。必ずマイクロである必要性はないように思う。マイクロを持ち上げすぎかな、、、。
「高精度な治療ができる」
見えてる部分だけがすべてだとでも?
隣接面、歯肉縁下、マイクロ使おうが何しようが見えんとこは見えんよ。そんなところの精度合わせる方法や、診査方法は視診じゃないよね。視診はあくまで診査方法の一つであって他の診査をいい加減にしていいということではないのよね。
「治療前治療後を写真などで確認できる」
今時、口腔内カメラなどでも治療前後の写真は撮れるし、ルーペでも動画撮れるものはあるしマイクロだけの特徴じゃないよね。
まとめると
もうね、なんかね。たぶん、歯科医師発じゃないと思うのよね。
お金もらって、歯科医師じゃないのが書いてると思うのよね。
コマーシャルツールとしてみるから、こんなテキトーなこと書くんだろなと思うのです。
実感から書くとマイクロスコープのいいところってのは、
- 同じこと(丁寧でこだわった治療)する時に時間が少なくて済む。(効率優先な治療をしてきた人や、それこそいないとは思いますが勘で治療をしてきてた人であれば使うと間違いなく『時間がかかる』って言うと思います。)
- 技術的な敷居が低くなる(簡単になる)。
- 身体的負担が少なくなる。
- 精神的疲労が減る。
ってことじゃないかなって思うのですよ。