カップ焼きそばは マルちゃん 焼きそば弁当 が一番好きな院長です。
さて表題に関しては、現時点では結論付けられてはいませんが参考にできる研究があります。
これはアメリカのテンプル大学の研究です。
歯冠修復が行われた1010症例について、
X線上の根管充填の質と、歯冠修復処置の質を評価しその際に歯根尖に炎症が認められるかを調べています。以下にまとめの表を示します。
グループ | 歯内療法 | 修復処置 | 炎症なし(%) |
---|---|---|---|
1 | Good | Good | 91.4 |
2 | Good | Poor | 44.1 |
3 | Poor | Good | 67.1 |
4 | Poor | Poor | 18.1 |
最初に結論付けられていないといった理由があくまでX線上での見た目の評価だからです。実際の治療レベルが良いか悪いかはわからないので一つの考え方としてと割り切ってください。
(残念ながら日本の保険診療の歯内療法で行われる治療は良い治療と言えずより結果は悪い可能性がある)
グループ2:ちゃんとした歯内療法を受けた歯でいい加減な(歯冠側からの漏洩の大きい)修復処置
グループ3:いい加減な歯内療法を受けた歯で精度の良い(歯冠側からの漏洩の少ない)修復処置
グループ2と3を見比べてみましょう。
歯根尖部の炎症に与える因子として歯内療法より歯冠修復のほうが影響が大きいことがわかります。
けれど、どちらも少なからぬ影響が出ているのでどちらが大切ということはなくどちらも大切です。
歯冠修復だけでなく歯内療法後は治療後の歯冠側からの漏洩対策がとても重要です。
この分野は、まさに日進月歩で10年前の最善の治療が次善や次々善の治療になっていたりします。
漏洩だけでなく、破折抵抗性にも配慮しなければなりません。
キビキノ歯科医院の自費診療では、漏洩対策として3層構造を持ったコア築造(前歯部の補綴処置がいらない場合は窩洞充填)を行っています。また、破折対策として歯冠側1/3部の歯質を多く極力残すだけでなく破折抵抗性の高くなる材料を用いています。これまで歯は、削る量が大きくなるとどうしても弱くなってしまうことが常識でしたが、それを覆す材料及び方法論が出てきたのでそれを取り入れています。