一言だけ言いたい。いや、一言ではすまない(笑)。

拡大鏡、顕微鏡(マイクロスコープ)があれば、精密な治療ができるだの、あーだの、こーだの、、、。(恐らく、殆どがコマーシャルトークだとはおもいます。(笑))
もし本気なら、拡大視野を手に入れてからこういうこと言ってる時点で今まで何してたのって言いたくなります。

例えば、補綴物。前歯部、臼歯部に限らず直視できない部分はあります。
歯肉縁下マージン、隣接面等。その際、短針などで触覚を使い段差や粗造感を調べて適合状態を判定することができます。触覚というのは訓練すれば拡大視野以上の情報が手に入ります。

視覚というのは、かなりいい加減なもので見えているものでも意識しなければ気づきません。だまし絵でもわかるように、意識していたとしても錯覚を起こしてしまいます。また、唾液、浸出液がある場所は見えません。同じ箇所をいろいろな角度からみて初めてしっかりとした全体像を把握することができます。

歯内療法
拡大視野ではじめて見えるもの。
ぶっちゃけ、拡大視野で見えるものって正直若い頃なら裸眼でも見えているものが多いです。MB2、根尖孔、見たいところに光を届ける技術(これが一番難しい)があればある程度は見えます。拡大視野で初めて見えた=今まで見る気がなかった、見る努力をしてこなかった。もしくは、その努力が足りなかった  です。

では、拡大視野は不必要なのかと言われれば必要です。同じことするにあたってかかる時間がすごく減ります。これ、本当。いい加減な治療してた場合は真面目に治療するようになったもんだから時間がかかるだの言う人がいます。でも、それってちがうのよね。同じこともしくはそれ以上のことしようとした時にかかる時間、求められる術者の技量、しんどさっていうのが激減してるはずなんです。と、言いたいの。

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